俺様社長は、動物愛好家!?(新しく修正終了)
そうしたらラブラドールレトリバーは、
向こうに行こうとする。
だが、こちらを見ながら吠えていた。
もしかして案内をしてくれる気なのかしら?
「まったく。ベルの奴……またやりやがったな」
ハァッ……とため息を吐きながら
社長は、靴を脱いであがった。
「美織。何している?今日からお前の家にも
なるんだから、もたもたしないであがれ」
「は、はい。お邪魔します」
私は、ワケが分からないまま急いで靴を脱ぐと
あがることにした。
あぁ、驚いたわ。
あの…… ラブラドールレトリバーと
アメリカンカールは、社長が飼っているのよね?
意外にも動物好きだと知った。
ドアが開いている部屋に入ると
そこは、何畳あるの?と思わせるような
広いリビングだった。
犬用品や猫用品などが色々と置いてあった。
「わん、わん」
ラブラドールレトリバーは、
棚を見上げながら吠えた。
棚の上を見てみるとさっきの猫と同じ種類だが
全身真っ白で小さい
アメリカンカールの子猫が居た。
震える声で必死に鳴いている。
そこで社長は、居る場所を確認すると
脚立を持って来てその子猫を助けた。
「ベル。お前は、何でよじ登るくせに
おりられないんだ?
無理ならよじ登るんじゃない」
そう言いながら叱ると子猫は、
「ニャー」と小さな声で鳴くと
喉を鳴らしていた。
下におろすと子猫は、社長の足元に
すりすりと擦り付けて甘えていた。
するともう1人の猫も来て
社長のそばから離れようとしない。