俺様社長は、動物愛好家!?(新しく修正終了)

ベルのお風呂タイム。


その後の私達は、本当の意味で
夫婦になれたと思う。そんなある日。
社長は、ベルをお風呂に入れることになった。

アダムは、いつも社長と散歩がてら
ランニングをして、その後に身体を流してもらう。
ミチルは、風呂も平気で大人しいので
私が洗ってあげたりもした。しかし

ベルは、お風呂が大嫌いだ。
私も最初に入れようとしたら手を噛まれたぐらいだ。
それなのに社長が入れると言った時は、
大丈夫かと心配になった。

私は、こっそりと陰ながら
見守ることにしたのだが……。

「こら、ベル。暴れるんじゃない!!」

社長は、ベルをジタバタといつも以上に
身体をよじらせ暴れていた。
必死にニャーニャーと鳴いていた。

アダムとミチルも心配そうに見守っていた。
するとその時だった。

「いてっ……」

興奮したベルは、主人である社長の手を
ガブッと思いっきり噛みついてしまった。
フゥーと興奮気味に唸っている。

「真那斗さん!?大丈夫ですか?」

私は、慌てて社長の名を呼んだ。
すると社長は、顔を引きつりながらも
ベルを離さずに身体を洗っていた。

「心配するな。慣れている」

慣れているって!?
ベルは、相当嫌なのか噛みついたままだった。
爪まで立てるから社長の手から血がタラタラと
流れ出したではないか。

室温などで身体が温まっているから
血が止まらない。

「でも、血が……ベル。やめなさい!」

< 72 / 92 >

この作品をシェア

pagetop