俺様社長は、動物愛好家!?(新しく修正終了)
「うん?あぁ、そうだ。
さすがに風呂嫌いだからって
身体を洗わない訳にはいかないからな。
ちょっと可哀想だが」
そう言いながら社長は、
優しい表情をしながらベルを起こさないように
抱き上げていた。
動物好きで、面倒みのいい社長だから
出来る行為だろう。
私は、それを見ながらクスッと笑った。
社長のそんなところが好きだった。
ベルは、朝になると起きてきた。
私は、朝食の準備をして
社長は、テーブルの方でコーヒーを飲みながら
新聞を読んでいた。
何も無かったかのようにしっぽを
ふりふりさせながら鳴くとエサを食べ始めた。
あ、機嫌が元に戻っているわ!!
すると社長は、新聞を閉じるとベルのもとに向かった。
そしてベルをひょいと抱き上げると
顔を近付けながら
「おい、ベル。お前……昨日俺にしたこと
分かっているのか?」
叱るように言った。
しかしベルは、大きな目をパチクリとさせながら
首を傾げていた。
しっぽをふりふりさせながら
「ニャアー」と鳴くと
社長の鼻をちょこんと自分の鼻につけた。
何とも可愛らしい表情だろうか。
社長もそう思ったのか
少し照れたように頬を染めていた。
「まったく……お転婆姫が」
そう言いながら……。
私は、それを見ながらクスクスと笑ってしまった。
ベルがイタズラをしても許されるのは、
こういうところだろう。
可愛らしい愛嬌としぐさが
ついつい甘やかしてしまうのだ。
困ったお転婆お姫様だった。