俺様社長は、動物愛好家!?(新しく修正終了)

とりあえず電話を切ると
キャットフードに薬を混ぜて飲ませようとしてみた。
好きな種類のキャットフードにしたし
大丈夫だと思う。

「さぁベル。ベルの好きなキャットフードよ!」

そう言いながら、そばに置いてみた。
すると反応はしてくれるが
匂いを嗅いだら食べるのをやめてしまった。

あら?
おかしいわねぇ~食欲がないのかしら?

「ベル~少しでもいいから食べて。
お腹空いちゃうし、余計に身体が悪くなるわよ」

もう一度呼びかけてみた。
するとキャットフードに口をつけるが
薬を探しあて出してしまった。

「あぁ、ダメよ。ベル!?
薬を出したら。ちゃんと食べて」

叱ると今度は、まったく
食べようとしなくなってしまった。
困ったわねぇ……。
確かに社長の言う通り薬をかぎ分けていた。
だが、これだと薬が飲ませられない。

他に方法は……。

「あ、そうだわ!!」

私は、便秘の薬を細かく潰して粉末にした。
形があるから食べないのだろう。
なら、細かくして見えないようにすれば
気づかずに食べてくれるだろうと考えた。

粉末にするとキャットフードに混ぜ合わせて
ベルの前に出してみた。
キャットフードも半分ぐらい減らした。

すると最初は、クンクンと匂いを嗅いでいたが
何とか食べてくれた。

ベルは、薬が入ったエサを食べ終わると
また眠りについた。
ぐったりとしているので
心配になりながら様子を見守っていた。

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