俺様社長は、動物愛好家!?(新しく修正終了)

その間は、アダムとミチルは、
ベルのそばから離れようとしなかった。
心配なのだろう。
社長も心配していつもより早く帰ってきた。

「美織。どうだ?ベルの様子は……」

「薬は、工夫して飲ませました。
ただ、まだぐったりしていて」

「そうか……」

社長は、そう言うと背広を脱いでベルの居るリビングに
向かった。私も背広を受け取りついて行く。
リビングのドアを開けると社長は、ベルのところに
行くと覗き込んだ。

「ケージで寝かせたのではないんだな?」

「はい。この方が様子が見えるので」

ベルは、小さなカゴにお気に入りの毛布を敷いて
寝かせてあげていた。
これなら、様子を見やすいし看病もしやすいから。
社長は、ベルの頭をゆっくりと優しく撫でてあげた。

「早く良くなれよ……ベル」

優しく撫でてあげる社長を見ていて
何だか胸が苦しくなった。
早く良くなってほしい……そう願った。

夜中に起きてベルの様子を見に行くと
社長も起きてきた。
2人で寄り添いながら看病をした。

するといつの間にか眠ってしまったようだ。
ハッと目を覚ますと社長も同じように起きた。
私と社長は、ベルを見るとムクッと起きてきた。
そして猫用のトイレに向かっていくベル。

猫猫のトイレに着くと
小さな身体をブルブルと震わせ始めた。
力んでいるようだ。それを繰り返していると
ホッと力が抜けたような表情になっていた。
スッキリした様子だった。

まさか!?
私達は、慌てて猫用のトイレに駆け寄り
見てみると便が出ていた。
小さな便だったが便秘だったベルには一大事だ。

「ベル。よく出したな。偉いぞ!」

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