俺様社長は、動物愛好家!?(新しく修正終了)

社長は、喜びながらベルを抱きかかえると
目一杯褒めてあげた。

「ニャー」

ベルは、褒められて嬉しいのか
しっぽをふりふりと振りながら鳴いていた。
喉をゴロゴロとさせながら。

私も何だか嬉しくなる。
良かった……本当に。
感動して涙が溢れてしまった。

それから、しばらく便が出たり出なかったりしたが
1ヶ月になる頃には、普通に出るようになり
元気なベルを戻っていた。
良かった……と一安心していた。だがしかし

「おい、ベル。何だこれは!?
大事な書類を破いたのは、お前だろ!!」

元気になったベルは、社長の大事な書類を
ビリビリにしてしまった。
怒られたベルは、驚いて逃げ出してしまう。

どうやら元気になり過ぎたようだ。
私は、その光景を見ながらクスクスと
笑ってしまった。
まぁ、これはこれでいいのだろうと思いながら

だが、それから数ヶ月後には、
私まで体調を崩してしまった。
朝起きると体調が悪く何だか胃がムカムカしていた。

「大丈夫か?美織」

「何とか……」

そう言いながらも起きるのが辛い。
すると社長は、私のおでこに触れながら

「熱は……無いな。だが風邪かもしれない。
今日は、仕事を休め。
これから熱が上がるかもしれない」

「……はい。」

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