俺様社長は、動物愛好家!?(新しく修正終了)

会社に行かなくちゃあ……と思うのだが
気だるくて無理そうだった。
仕方がなく社長の言う通り
会社に電話をして休むことにした。

「じゃあ俺は、仕事に行くが
念のために病院に行っとけよ?」

「はい。お気遣いありがとうございます。
いってらっしゃいませ」

私は、社長にカバンを渡した。
社長は、カバンを受け取るといつものように
唇にキスをしてきた。

「じゃあ、行ってきます。
たまには、こういうのもいいもんだな」

そう言いながら……。
確かに会社に行く主人をお見送りするのは、
私が専業主婦になった気分だ。
何だか照れてしまった。

社長が行ってしまうと私は、
溜まっていた洗濯と掃除をした。
さっきのムカムカは、ムラがあるみたいで
今は何ともない。

どうしてなのかしら?
掃除機をかけながら不思議そうに考えていると
何だか掃除機が急に重くなった。
うん……?

振り返り掃除機を見てみるとベルが
掃除機の上に乗っていた。
どうやらベルは、掃除機が好きらしい。

「ベル。邪魔だから向こうで遊んでてちょうだい」

「ニャー」

しかし、降りるどころか必死にしがみついている。
しっぽをふりふりとさせながら。
困ったわね……あ、そうだわ。

「アダム。ちょっとベルを隣の部屋にお願い」

私は、アダムに向こうに
連れて行くように頼んでみた。

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