俺様社長は、動物愛好家!?(新しく修正終了)

「あらあら、よしよし。
びっくりちましたねぇ~」

私は、赤ちゃん言葉であやすと
アダムは、何故泣かれたのか分からないため
オロオロしていた。

「心配するな。アダム
すぐに奏那斗もお前らに慣れるから」

社長は、そう言いながら
オロオロしているアダムの頭を撫でてあげた。
それを見て私は、クスクスと笑った。

そして奏那斗も加わり新しい生活をスタートさせた。
社長の言う通り奏那斗は、アダム達には、
すぐに慣れてくれたようで舐められても
平気になったようだ。

だがしかし、なんせ初めての育児だ。
育児書で勉強したりセミナーにも通ったりもしたが
思ったようにいかないのが育児だ。

「ふええ~ん」

奏那斗が泣くたびに私は、戸惑ってしまった。
えっ?お腹が空いたのかしら?
それともオムツ!?

正解の時は、いいが
何をやっても泣き止まない時は、本当に
困ってしまった。

社長も自宅に帰るとアダムのお散歩以外に
育児に積極的に参加をしてくれるが
さすがに仕事で疲れているだろうから
あまり迷惑をかけたくないし……。

朝も夜も泣き続けられると
こちらまで泣きたくなってしまった。
今日も朝からずっとギャン泣きだった。

「母乳も飲ませたし、オムツでもない。
どうして泣いているの?奏那斗」

そんな事を聞いても 
生後数ヵ月の赤ん坊に返事が出来る訳がない。

私は、お手上げ状態だった。
もしかしたら私って母親として
育児に向いていないのかしら?

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