赤い糸〜8年の軌跡〜
ーーピピピピッ ピピピピッ…

美 「ん゛ーーーっ…ふぁ〜〜……」

今日は優との初デート。
珍しく目覚ましの音で起きれた。

里奈に伝授してもらったメイクと
新しく買った服を着て準備完了。

美 「よし。行ってきまーす!」

優とは駅で待ち合わせしている。
電車に乗って1時間で着く
遊園地へ行く。

美 「ちょっと早すぎたかな……っ!?
優!ごめん!待った!?」

優 「おはよ!楽しみすぎて早く
来すぎたわ(笑)」

ーーっ!!嬉しい…。

優 「よし、行くか!」

美 「うん!!」

ーー1時間後

美 「わぁーー!何年ぶりだろ!
優!早く行こ!!」

優 「…ふっ(笑)はしゃぎすぎ(笑)」

美 「ねえ!何から乗る!?私はこれも
……あ、これも行きたいな…ん〜」

優 「順番に全部乗るぞ!!」

美 「だね!!」

時間はあっという間に過ぎて閉園時間
帰りの電車の中では2人して爆睡。

電車から降りて帰り道は初めて
優と手を繋いだ。

美 「すっごい楽しかった!!」

優 「俺も。次はどこに行こっか。」

美 「考えとくね!」

「……もう家着いちゃった。」

優とまだ離れたくなくて下を
向いていたら

優 「美季…こっち向いて?」

美 「…?」

ーーチュッ

美 「…っ!!///」

優しくキスをされた。

恥ずかしくて優の胸に顔を埋めたら
ギュッて心地よく抱きしめてくれた。

優 「また学校でな」

美 「…うん!またね」

すぐ学校で会えるのに
優の後ろ姿を目に焼き付けながら
下がらない口角を必死に手で
下ろした。

初めてデートをし、初めて手を繋ぎ、
初めてキスをした。

これからも初めては全部優がいいな…
初めての経験で幸せすぎて
この時はそう思った。

ーーこれからも幸せな日々が続く
そう信じて疑わなかった。

これから起こることなんて
想像もつかないことだったから…
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