白井君の慰め方

本当にカッコいい!色白なのが映えるのかな、すごく爽やか!ふわふわの髪の毛が可愛い!もともと目が綺麗だから見えて嬉しい!ていうか配置が整ってる!この全体のバランスの良さはなんなの?!なんで今まで隠してたの!大変だ事だよ!爽やか過ぎて輝きが目に眩しい!!!

「そのっ、もう大丈夫」
「え?」
「そんなに褒めなくて大丈夫…全部声に出てる」
「ええ!!」

顔を片手で隠すようにして、横から見える耳が真っ赤になっている白井君は、本当に、本当に、

「可愛い…っ!!」
「……」

ジロっと、私の方を見て、恨めしそうに彼は言った。

「可愛いは嫌だ」
「〜〜っ」

こんなのは反則だ。可愛い!可愛すぎるし素敵過ぎる!カッコいいよ!カッコいいけど、今口を払いたら可愛いが飛び出しちゃうから、口を閉じる。嫌だって言ってるんだから、閉じる。耐えろ私!

そして一日、可愛い禁止のおかげで白井君と満足に話す事が出来ず、しかしそれでも白井君のエキスを吸い切れない程吸い切って大満足の一日だった。

「相原さんが気に入ってくれて良かった」

なんて嬉しそうに言われたらもう、もう大満足の一日だった。


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