白井君の慰め方
自分を扱うのは難しい事
「毎日会えたら嬉しいから、それでいい」
「なんで?」
「だって、相原さんの事が好きだから」
ハッ!!!
「ゆっ、夢…」
思わず辺りを見渡すけれど、当然私の部屋で、今はベッドの上である。という事はもちろん夢だったって事だけど…あれ?どこからどこまでが夢?
『だって、相原さんの事が好きだから』
ボフッ!!
ほとんど勝手に顔面は布団にダイブした。思い出しての衝撃がヤバイ。しかしこんな事は言われてない!これは言われていない!!
「なんて夢を見てるんだ…やばい。本格的にやばい」
どこか浮かれてふわふわした気持ちが残っているのはきっと寝ぼけているからだ。だって告白なんてもちろんされて無いのに、何故かされたみたいな嬉しさで心がふわふわする…!だ、ダメだダメだ!なんだこれ、これから学校なのに!!
「う〜〜…」
やばい…完全に私の願望が現れてる…絶対寝る前に考えてたせいだ。でも浮かれすぎて昨日は寝れなかったんだ、なんでこんな事言ってくれたのかもう気になって気になって…ただの友達だって毎日会えたら嬉しい枠に入るのに、それってもしかしたら、なんて…そんな、そんな期待を…
「何唸ってんの?遅刻するよ!」
「!」
「早く朝ごはん食べちゃってよねー」
母の声で我に帰り、それからバタバタと支度を済ませて家を出て、学校に着いて、授業が始まって…
『相原さんの事が好きだから』
「わーーー!!」
「何!?病気!?」