二人を繋ぐ愛の歌
「私も正直、今までの曲とは音色も歌詞も全然違うなって思ってたんです。
沙弓さんも同じ感想で良かった!」
「私の感想なんて……素人だし、音楽なんて全く知らないから当てにならないですよ?」
「そんなことないです!とっても貴重な感想のおかげで今までにないこんなに良い曲が出来たんですから!
実はこの一つ前に作ってた曲も、良い曲は良い曲だったんですけど酷くて……」
「ユウナ」
眉を下げて少し困ったような表情をして話すユウナの言葉をハルトが制そうとするが、朝陽が苦笑しながらユウナの言葉を引き取って話しだした。
「確かに良い曲だったけどあれは酷かったな」
「……あの、酷く良い曲ってどんな曲なんですか?」
ユウナや朝陽が言っている曲が気になって仕方がなくて我慢出来ずに訊ねるとハルトは眉を潜めた。
「君の聞き方、何となく悪意を感じるんだけど……」
「ハルトは置いといて、ですね。
その酷い曲、良い曲なのは間違いないので実は今回のCM曲のカップリングにすることになってて先日録音したばかりのものがあるんですけど、聴いてみますか?」
「はい、聴いてみたいです!」
ハルトの言葉を綺麗に無視してユウナとの話を進めると、堀原が素早く機械を操作してその“酷いけれど良い曲”を聴かせてくれた。
目を閉じて音楽と歌声に耳を澄ませること数分、曲が終わって目を開くとユウナに、どうでした?と聞かれた。
沙弓さんも同じ感想で良かった!」
「私の感想なんて……素人だし、音楽なんて全く知らないから当てにならないですよ?」
「そんなことないです!とっても貴重な感想のおかげで今までにないこんなに良い曲が出来たんですから!
実はこの一つ前に作ってた曲も、良い曲は良い曲だったんですけど酷くて……」
「ユウナ」
眉を下げて少し困ったような表情をして話すユウナの言葉をハルトが制そうとするが、朝陽が苦笑しながらユウナの言葉を引き取って話しだした。
「確かに良い曲だったけどあれは酷かったな」
「……あの、酷く良い曲ってどんな曲なんですか?」
ユウナや朝陽が言っている曲が気になって仕方がなくて我慢出来ずに訊ねるとハルトは眉を潜めた。
「君の聞き方、何となく悪意を感じるんだけど……」
「ハルトは置いといて、ですね。
その酷い曲、良い曲なのは間違いないので実は今回のCM曲のカップリングにすることになってて先日録音したばかりのものがあるんですけど、聴いてみますか?」
「はい、聴いてみたいです!」
ハルトの言葉を綺麗に無視してユウナとの話を進めると、堀原が素早く機械を操作してその“酷いけれど良い曲”を聴かせてくれた。
目を閉じて音楽と歌声に耳を澄ませること数分、曲が終わって目を開くとユウナに、どうでした?と聞かれた。