二人を繋ぐ愛の歌
「どうしても、俺じゃダメかな?俺なら嶋川さんの気持ち次第ですぐに付き合えるし、そんなに寂しそうな……不安そうな顔はさせない。
彼とまだ付き合ってないなら、お試し期間を貰えないかな?」
「お試しだなんて……」
「お願い、それくらい本気なんだよ」
真っ直ぐな瞳で見つめられ、南尾の想いが痛いほど伝わってきて沙弓は自分の手を強く握ると思いきって口を開いた。
「あのっ……私……!」
「今度のライブ。
一緒に行くその時まで考えてみてくれる?」
「え……でも私は……」
「お願いだから考えてみて?
……すぐに断られるのも悲しいからさ」
そう微笑んだ南尾に沙弓は断るチャンスを逃して小さく頷いた。
それを見て南尾はどこか安心したように深く息をつくと、ポケットからスマホを取り出した。
「それと、ライブの待ち合わせに連絡取れないと不便だから連絡先教えてくれる?」
「あ、えっと……」
「不必要な連絡はしないから」
明らかに警戒しているのを察したのか、南尾は苦笑しながらそう言った。
そこまで言われて拒否することは出来なくて、沙弓はスマホを取り出すと連絡先を交換した。
後で遥にその事を報告したら沙弓に対しては呆れられ、南尾に対しては感心していた。
彼とまだ付き合ってないなら、お試し期間を貰えないかな?」
「お試しだなんて……」
「お願い、それくらい本気なんだよ」
真っ直ぐな瞳で見つめられ、南尾の想いが痛いほど伝わってきて沙弓は自分の手を強く握ると思いきって口を開いた。
「あのっ……私……!」
「今度のライブ。
一緒に行くその時まで考えてみてくれる?」
「え……でも私は……」
「お願いだから考えてみて?
……すぐに断られるのも悲しいからさ」
そう微笑んだ南尾に沙弓は断るチャンスを逃して小さく頷いた。
それを見て南尾はどこか安心したように深く息をつくと、ポケットからスマホを取り出した。
「それと、ライブの待ち合わせに連絡取れないと不便だから連絡先教えてくれる?」
「あ、えっと……」
「不必要な連絡はしないから」
明らかに警戒しているのを察したのか、南尾は苦笑しながらそう言った。
そこまで言われて拒否することは出来なくて、沙弓はスマホを取り出すと連絡先を交換した。
後で遥にその事を報告したら沙弓に対しては呆れられ、南尾に対しては感心していた。