二人を繋ぐ愛の歌
「さすが彼氏にしたいナンバーワンね。
然り気無く連絡先をゲットして、数ヵ月先のライブまでアピールしまくって好感度を上げてお試し期間をもらうつもりなのね」
「どうしよう……断りきれなくて連絡先も交換しちゃったけど、南尾にさんと試しに付き合うつもりなんてないよ……」
「沙弓には陽人さんがいるもんね」
ニヤニヤしながら言われて沙弓は少し頬を膨らませるも、少し考えてから静かに頷いた。
他の誰かと試さなくてもいい。
アピールなんてしてくれなくてもいい。
ただ一人、曖昧な関係でも陽人と繋がってさえいられればーー。
そう思っていたらまた目頭が熱くなってきてしまった。
未だに陽人と連絡が取れないスマホの存在がすごく重く感じていると、突然そのスマホが震えだす。
気落ちした状態のまま力なくスマホを手に取り表示された名前を見ると、そこにはタイミングが良いのか悪いのか、ここ何週間も待ち望んでいた名前が表示されていた。
然り気無く連絡先をゲットして、数ヵ月先のライブまでアピールしまくって好感度を上げてお試し期間をもらうつもりなのね」
「どうしよう……断りきれなくて連絡先も交換しちゃったけど、南尾にさんと試しに付き合うつもりなんてないよ……」
「沙弓には陽人さんがいるもんね」
ニヤニヤしながら言われて沙弓は少し頬を膨らませるも、少し考えてから静かに頷いた。
他の誰かと試さなくてもいい。
アピールなんてしてくれなくてもいい。
ただ一人、曖昧な関係でも陽人と繋がってさえいられればーー。
そう思っていたらまた目頭が熱くなってきてしまった。
未だに陽人と連絡が取れないスマホの存在がすごく重く感じていると、突然そのスマホが震えだす。
気落ちした状態のまま力なくスマホを手に取り表示された名前を見ると、そこにはタイミングが良いのか悪いのか、ここ何週間も待ち望んでいた名前が表示されていた。