二人を繋ぐ愛の歌
「ご、ごめんね?遥に悪気は全然なくて、私を心配して怒ってくれて……あ、陽人に謝っといてほしいって言って……!」
『沙弓』
慌ててずっと言いたかったことを必死になって話していたら、落ち着いた声の陽人に止められた。
「大丈夫、怒ってないから」
安心させるような優しい声に沙弓は少しだけホッとすると、ゆっくり息を吐き出して気持ちを落ち着かせてから改めて口を開いた。
「南尾さんとの噂は遥が……えっと、私に社外に南尾さんと正反対なタイプの婚約者……あ、遥はちゃんとした人がいるって言ってくれたらしいんだけど変に噂が一人歩きしちゃってそんなことに……」
『ああ、会社に俺のことに関しての噂を流すって言ってたから、出来るだけ大袈裟に広まるようにしてほしいって言ったんだ。
ずっと喋らなかった俺がそんなこと大胆なこと言うと思わなかったんだろうな、彼女驚いてすぐに笑いだしたよ。
思ったより度胸あるじゃないって』
「遥……」
まさか酔った勢いで電話に出て怒っただけでなく、脅した上に上から目線に褒めるなんて何をやってくれてるのか。
しかも本人は全く覚えていないから尚のこと質が悪い。
ただ失礼な事を言ったのと噂を広めるということだけはしっかり覚えていて、しっかり実行した遥に沙弓は頭痛がした。
『沙弓』
慌ててずっと言いたかったことを必死になって話していたら、落ち着いた声の陽人に止められた。
「大丈夫、怒ってないから」
安心させるような優しい声に沙弓は少しだけホッとすると、ゆっくり息を吐き出して気持ちを落ち着かせてから改めて口を開いた。
「南尾さんとの噂は遥が……えっと、私に社外に南尾さんと正反対なタイプの婚約者……あ、遥はちゃんとした人がいるって言ってくれたらしいんだけど変に噂が一人歩きしちゃってそんなことに……」
『ああ、会社に俺のことに関しての噂を流すって言ってたから、出来るだけ大袈裟に広まるようにしてほしいって言ったんだ。
ずっと喋らなかった俺がそんなこと大胆なこと言うと思わなかったんだろうな、彼女驚いてすぐに笑いだしたよ。
思ったより度胸あるじゃないって』
「遥……」
まさか酔った勢いで電話に出て怒っただけでなく、脅した上に上から目線に褒めるなんて何をやってくれてるのか。
しかも本人は全く覚えていないから尚のこと質が悪い。
ただ失礼な事を言ったのと噂を広めるということだけはしっかり覚えていて、しっかり実行した遥に沙弓は頭痛がした。