二人を繋ぐ愛の歌
「お疲れ様でしたー!」
「お疲れ様でした!!」
無事に番組が終わり、ユウナと共にスタッフや共演者に挨拶していると拓也がやって来てガシッとハルトの腕を捕んだ。
そのまま引き摺るように半ば無理矢理連れて行こうとするのをユウナが目を丸くして見ていると、拓也がユウナに振り返ってハルトを指差した。
「ごめんユウナちゃん、少しハルト君借りるよ?」
「あ、はい!大丈夫です!」
「あと勇人のこと足止めしていてくれると助かるかな?二人で内緒の話したいから」
「了解ですっ!」
何やら使命感のようなものを感じたのか、ユウナは拓也の言葉に敬礼して了承の意を見せると勇人の方へ向かって歩きだした。
「……俺と話す時間なんてあるんですか?未だにアイドル界の頂点に立っていて休む暇もないのに」
「実はそんなに時間ないんだよね。
だから早く話したくてさ」
苦笑する拓也にハルトは小さく溜め息をつくと、引っ張られていただけだった足を自分の意思で運びだした。
連れてこられたのはKaiserの控え室で、室内に入るとすぐに拓也は今まで着ていた衣装を脱ぎだした。
「呼んどいて悪いけど着替えながらでもいいかな?」
「いいよ。
それで、何を話したいの?」
椅子に座ることなくドアに近い壁に凭れて足をクロスさせ、腕を組んで仕事用の口調からプライベートな砕けた口調に変えてじっと拓也を見ていると、拓也は私服を纏いながら徐に口を開いた。
「お疲れ様でした!!」
無事に番組が終わり、ユウナと共にスタッフや共演者に挨拶していると拓也がやって来てガシッとハルトの腕を捕んだ。
そのまま引き摺るように半ば無理矢理連れて行こうとするのをユウナが目を丸くして見ていると、拓也がユウナに振り返ってハルトを指差した。
「ごめんユウナちゃん、少しハルト君借りるよ?」
「あ、はい!大丈夫です!」
「あと勇人のこと足止めしていてくれると助かるかな?二人で内緒の話したいから」
「了解ですっ!」
何やら使命感のようなものを感じたのか、ユウナは拓也の言葉に敬礼して了承の意を見せると勇人の方へ向かって歩きだした。
「……俺と話す時間なんてあるんですか?未だにアイドル界の頂点に立っていて休む暇もないのに」
「実はそんなに時間ないんだよね。
だから早く話したくてさ」
苦笑する拓也にハルトは小さく溜め息をつくと、引っ張られていただけだった足を自分の意思で運びだした。
連れてこられたのはKaiserの控え室で、室内に入るとすぐに拓也は今まで着ていた衣装を脱ぎだした。
「呼んどいて悪いけど着替えながらでもいいかな?」
「いいよ。
それで、何を話したいの?」
椅子に座ることなくドアに近い壁に凭れて足をクロスさせ、腕を組んで仕事用の口調からプライベートな砕けた口調に変えてじっと拓也を見ていると、拓也は私服を纏いながら徐に口を開いた。