二人を繋ぐ愛の歌
ピンポーンとインターホンが鳴る音が聞こえてそっと目を開ける。
いつの間にか眠っていたのか、時計を見ると時刻は9時15分。
どうやら寝不足が祟ってぬいぐるみを抱き締めたままソファで寝てしまっていたらしい。
ピンポーンともう一度鳴る音が聞こえたのでインターホンの画面を見ると、そこには前髪で顔を隠したいつもの陽人がそこにいた。
「た、大変……っ!」
抱き締めているぬいぐるみを慌てて寝室のベッドの上に置いて扉を閉め、沙弓はパタパタと小走りになりながら玄関のドアを開けた。
「わっ!?」
「い、いらっしゃい……」
突然ドアを開けたからか陽人は驚いて一歩後ずさった。
何度か瞬きをしてから困ったように眉を下げた陽人は沙弓の頭にそっと手を置いた。
「いくらなんでも不用心すぎるんじゃない?
ちゃんと確認してから開けないと」
「う、うたた寝してて……そうしたらインターホンの音がしたから慌てちゃって……」
「うたた寝?そっか、だから今日は化粧してないんだ?」
可愛いーー。
と頭に乗せられた手を滑り落として頬に優しく触れると耳元で囁かれた。
思わず陽人を突き飛ばして後ずさってしまった沙弓の真っ赤になった顔を見て、陽人は楽しそうに笑うのだった。
いつの間にか眠っていたのか、時計を見ると時刻は9時15分。
どうやら寝不足が祟ってぬいぐるみを抱き締めたままソファで寝てしまっていたらしい。
ピンポーンともう一度鳴る音が聞こえたのでインターホンの画面を見ると、そこには前髪で顔を隠したいつもの陽人がそこにいた。
「た、大変……っ!」
抱き締めているぬいぐるみを慌てて寝室のベッドの上に置いて扉を閉め、沙弓はパタパタと小走りになりながら玄関のドアを開けた。
「わっ!?」
「い、いらっしゃい……」
突然ドアを開けたからか陽人は驚いて一歩後ずさった。
何度か瞬きをしてから困ったように眉を下げた陽人は沙弓の頭にそっと手を置いた。
「いくらなんでも不用心すぎるんじゃない?
ちゃんと確認してから開けないと」
「う、うたた寝してて……そうしたらインターホンの音がしたから慌てちゃって……」
「うたた寝?そっか、だから今日は化粧してないんだ?」
可愛いーー。
と頭に乗せられた手を滑り落として頬に優しく触れると耳元で囁かれた。
思わず陽人を突き飛ばして後ずさってしまった沙弓の真っ赤になった顔を見て、陽人は楽しそうに笑うのだった。