二人を繋ぐ愛の歌
陽人はこっちに帰ってきたその足で会いに来てくれたらしく、スーツケースを持っていたのでそれをリビングの隅っこに置き、たった今まで沙弓がうたた寝していたソファに座ってもらうと朝ご飯をまだ食べていないと言うので張り切って朝食を作った。
カリカリのベーコンに半熟の玉子。
レタスにミニトマトを添えて前日に真未のパン屋で買ったクロワッサンも一緒に出すことにした。
「お待たせ……」
出来上がった朝食をお盆に乗せて陽人の元まで運ぶと、陽人は長い前髪を掻き上げ素顔を見せた状態で真剣な顔をしてノートに何かを書いていた。
暫くその様子を眺めていたら気配に気付いたらしい陽人が顔を上げて微笑んだ。
「ごめんね?邪魔しちゃった?」
「いや、全然。
散らかしててごめん、すぐ片付けるから」
そう言いながら素早くテーブルの上を片付けた陽人のノートの中身がチラッと見えたが、そこには楽譜のような物が書かれていた。
「もしかしてお仕事?」
「いや、これは仕事とは少し違うかな……。
インスピレーションが浮かんだ時に歌詞になるフレーズやメロディを書き留めてるだけなんだ」
「へえ……」
陽人が手にしているノートにShineの新曲の種がたくさん詰まっているのだと思うと、沙弓は目を輝かせざるを得なかった。
次はどんな素敵なメロディで、どれだけ心に染み渡る歌詞の歌が出来上がるのかとワクワクして仕方なかった。
ほんの数ヶ月前までShineのことを全く知らなかったなんて自分でも信じられないほどだった。
カリカリのベーコンに半熟の玉子。
レタスにミニトマトを添えて前日に真未のパン屋で買ったクロワッサンも一緒に出すことにした。
「お待たせ……」
出来上がった朝食をお盆に乗せて陽人の元まで運ぶと、陽人は長い前髪を掻き上げ素顔を見せた状態で真剣な顔をしてノートに何かを書いていた。
暫くその様子を眺めていたら気配に気付いたらしい陽人が顔を上げて微笑んだ。
「ごめんね?邪魔しちゃった?」
「いや、全然。
散らかしててごめん、すぐ片付けるから」
そう言いながら素早くテーブルの上を片付けた陽人のノートの中身がチラッと見えたが、そこには楽譜のような物が書かれていた。
「もしかしてお仕事?」
「いや、これは仕事とは少し違うかな……。
インスピレーションが浮かんだ時に歌詞になるフレーズやメロディを書き留めてるだけなんだ」
「へえ……」
陽人が手にしているノートにShineの新曲の種がたくさん詰まっているのだと思うと、沙弓は目を輝かせざるを得なかった。
次はどんな素敵なメロディで、どれだけ心に染み渡る歌詞の歌が出来上がるのかとワクワクして仕方なかった。
ほんの数ヶ月前までShineのことを全く知らなかったなんて自分でも信じられないほどだった。