二人を繋ぐ愛の歌
「ごめんね、陽人。
叔父さんも叔母さんも悪気はないんだけど……」
弁当を待っている間、店内の椅子に腰掛け沙弓は小声で陽人に謝ったが陽人は気にしていないと言うように首を振り沙弓の耳元に顔を近づけた。
「誤解されるのは嬉しいから大丈夫。
……ご両親にも報告してもらえるらしいし?」
「っ……!付き合ってないんだから、報告されたら困るでしょ!?」
陽人の言葉に小声で反論するも、陽人はニヤリと口角を上げて笑った。
「それも今だけだよ。
見てて、すぐに頂点に立ってみせるから」
そして、沙弓を確実に手に入れるーー。
耳に直接届けられた言葉に沙弓は咄嗟に耳に手を当てて陽人から離れた。
意地の悪そうな顔をして笑みを浮かべている陽人のその奥、店内から見える厨房で弁当の盛り付けをしながら偶然こっちを見ていたらしい叔母がにっこりと笑った。
確実に両親に報告されることを察した沙弓は真っ赤になった顔を両手で覆って俯いたのだった。
叔父さんも叔母さんも悪気はないんだけど……」
弁当を待っている間、店内の椅子に腰掛け沙弓は小声で陽人に謝ったが陽人は気にしていないと言うように首を振り沙弓の耳元に顔を近づけた。
「誤解されるのは嬉しいから大丈夫。
……ご両親にも報告してもらえるらしいし?」
「っ……!付き合ってないんだから、報告されたら困るでしょ!?」
陽人の言葉に小声で反論するも、陽人はニヤリと口角を上げて笑った。
「それも今だけだよ。
見てて、すぐに頂点に立ってみせるから」
そして、沙弓を確実に手に入れるーー。
耳に直接届けられた言葉に沙弓は咄嗟に耳に手を当てて陽人から離れた。
意地の悪そうな顔をして笑みを浮かべている陽人のその奥、店内から見える厨房で弁当の盛り付けをしながら偶然こっちを見ていたらしい叔母がにっこりと笑った。
確実に両親に報告されることを察した沙弓は真っ赤になった顔を両手で覆って俯いたのだった。