二人を繋ぐ愛の歌
「そろそろ今日の打ち上げ始まるよー」
「あー、今日は用事があるからパス。
堀原さんには伝えてるから」
「わかった、ハルトの分までご飯食べとくね!」
嬉しそうにそう言って廊下をパタパタと走り去っていく音が聞こえなくなったかと思うと、ハルトは沙弓に投げられた衣装を近くのハンガーにかけて私服であろう上着を羽織った。
「あ、あの、ハルト。
衣装かけてくれたのに投げちゃってごめんね……」
理由はどうであれ善意でかけてくれていた物を投げつけるのは良くない。
そう思ってしゅんと肩を落として謝れば、ハルトは一瞬だけ目を丸くしてから柔らかく微笑んだ。
「気にしてないよ、沙弓が怒るのも無理ないことしたからね。
許してもらえるならこれからデートに誘いたいんだけど、どう?」
茶目っ気たっぷりにウインクしながらそう尋ねたハルトに次は沙弓が目を丸くすると、次の瞬間には満面の笑みで頷いた。
ハルトの支度が終わり、前髪で顔を隠してからドームの裏口に誰もいないことを確認してから外に出て、駐車場に向かう道の途中でとっくに帰っていたと思っていた南尾が立っていたことに気付いた。
「あー、今日は用事があるからパス。
堀原さんには伝えてるから」
「わかった、ハルトの分までご飯食べとくね!」
嬉しそうにそう言って廊下をパタパタと走り去っていく音が聞こえなくなったかと思うと、ハルトは沙弓に投げられた衣装を近くのハンガーにかけて私服であろう上着を羽織った。
「あ、あの、ハルト。
衣装かけてくれたのに投げちゃってごめんね……」
理由はどうであれ善意でかけてくれていた物を投げつけるのは良くない。
そう思ってしゅんと肩を落として謝れば、ハルトは一瞬だけ目を丸くしてから柔らかく微笑んだ。
「気にしてないよ、沙弓が怒るのも無理ないことしたからね。
許してもらえるならこれからデートに誘いたいんだけど、どう?」
茶目っ気たっぷりにウインクしながらそう尋ねたハルトに次は沙弓が目を丸くすると、次の瞬間には満面の笑みで頷いた。
ハルトの支度が終わり、前髪で顔を隠してからドームの裏口に誰もいないことを確認してから外に出て、駐車場に向かう道の途中でとっくに帰っていたと思っていた南尾が立っていたことに気付いた。