二人を繋ぐ愛の歌
ハルトがシャワーを浴びて来ると言うのでその間に遥に簡単にハルトとの出会いから今に至るまでの経緯を説明しておいた。
話した後、遥は深く息を吐き出すと、なるほどね……。と呟いた。
「両想いなのになんでさっさと付き合わないのかって言ってたけど、さすが完璧主義のハルト君ね。
頂点に立つまで付き合わないって決めて、それを貫き通すなんて凄まじい精神力だわ」
「遥、前には違うことを言ってたような……」
「うるさいわね。
相手がハルト君となれば話しは別なのよ」
半ば睨まれるようにそう言われれば、理不尽さを感じずにはいられなかった。
そうしているとドアのノックの音が聞こえ、次いでドアを開けた音に遥と同時にドアに目を向けると、そこには私服姿のハルトと朝陽が笑顔で立っていた。
「お待たせ、ユウナを堀原さんに預けるのに手こずって遅くなった」
「ユウナちゃんを?」
「あれはどういうことだ、沙弓に会わせろ、何で黙ってたって凄い剣幕だったんだよ。
今度説明するからって堀原さんに押し付けたんだけど、ユウナは不満そうな顔するし堀原さんは迷惑そうな顔するしで大変だった」
「それは……」
そうだろうと思ったけれどあえて言わなかった。
今度ユウナにはちゃんと説明して、堀原にもお礼を言った方がいいかもしれない。
そう思っていたら不意に近付いてきたハルトに気付き顔を上げると、ハルトは座っている沙弓に顔を近付けるように腰を屈めて頬にそっと触れて微笑んだ。
話した後、遥は深く息を吐き出すと、なるほどね……。と呟いた。
「両想いなのになんでさっさと付き合わないのかって言ってたけど、さすが完璧主義のハルト君ね。
頂点に立つまで付き合わないって決めて、それを貫き通すなんて凄まじい精神力だわ」
「遥、前には違うことを言ってたような……」
「うるさいわね。
相手がハルト君となれば話しは別なのよ」
半ば睨まれるようにそう言われれば、理不尽さを感じずにはいられなかった。
そうしているとドアのノックの音が聞こえ、次いでドアを開けた音に遥と同時にドアに目を向けると、そこには私服姿のハルトと朝陽が笑顔で立っていた。
「お待たせ、ユウナを堀原さんに預けるのに手こずって遅くなった」
「ユウナちゃんを?」
「あれはどういうことだ、沙弓に会わせろ、何で黙ってたって凄い剣幕だったんだよ。
今度説明するからって堀原さんに押し付けたんだけど、ユウナは不満そうな顔するし堀原さんは迷惑そうな顔するしで大変だった」
「それは……」
そうだろうと思ったけれどあえて言わなかった。
今度ユウナにはちゃんと説明して、堀原にもお礼を言った方がいいかもしれない。
そう思っていたら不意に近付いてきたハルトに気付き顔を上げると、ハルトは座っている沙弓に顔を近付けるように腰を屈めて頬にそっと触れて微笑んだ。