二人を繋ぐ愛の歌
「その得意先の配達は土日祝だけでな、沙弓の仕事も丁度土日祝が休みだろう?俺の代わりに配達してくれないか?」
「だから、そうすると私の休みが一切なくなっちゃうじゃないですか」
さっきからこの会話が延々とループしていて沙弓は頭を抱えた。
沙弓は普段はほとんど残業がなく人間関係もギクシャクしていない土日祝の休みも完備という今時ホワイトな会社の一般事務として働いていて、贅沢をしなければ給料にも困らない。
そんな中、ぎっくり腰になった叔父の代わりと言っても仕事が休みの日に弁当屋の配達を手伝うとなったら沙弓は暫くの間不休になってしまうのでさすがに簡単に了承出来なかった。
「彼氏もいないし、いつも休みの日は家にいるだけだろ?」
「っ……普段出来ない家事や買い物を纏めてしてるんです!彼氏がいないからって決して暇なわけじゃないんですよ?」
「あら、配達のお手伝いしてくれるなら平日の時間あるときに私が家事やっといてあげるわよー?」
「いえ、それは結構です。
……と言いますか、これを期に配達専門に働いてくれる人を雇えば良いんじゃないですか?」
元はと言えば無理のしすぎで起こったぎっくり腰なのだから今回治ったとしても今後もならないという保証はない。
それなら新たに人を雇えばいいのではと進言すると、叔父にも叔母にも却下された。
曰く、信用できないと。
「だから、そうすると私の休みが一切なくなっちゃうじゃないですか」
さっきからこの会話が延々とループしていて沙弓は頭を抱えた。
沙弓は普段はほとんど残業がなく人間関係もギクシャクしていない土日祝の休みも完備という今時ホワイトな会社の一般事務として働いていて、贅沢をしなければ給料にも困らない。
そんな中、ぎっくり腰になった叔父の代わりと言っても仕事が休みの日に弁当屋の配達を手伝うとなったら沙弓は暫くの間不休になってしまうのでさすがに簡単に了承出来なかった。
「彼氏もいないし、いつも休みの日は家にいるだけだろ?」
「っ……普段出来ない家事や買い物を纏めてしてるんです!彼氏がいないからって決して暇なわけじゃないんですよ?」
「あら、配達のお手伝いしてくれるなら平日の時間あるときに私が家事やっといてあげるわよー?」
「いえ、それは結構です。
……と言いますか、これを期に配達専門に働いてくれる人を雇えば良いんじゃないですか?」
元はと言えば無理のしすぎで起こったぎっくり腰なのだから今回治ったとしても今後もならないという保証はない。
それなら新たに人を雇えばいいのではと進言すると、叔父にも叔母にも却下された。
曰く、信用できないと。