二人を繋ぐ愛の歌
次の日の日曜も慣れない厳重なセキュリティゲートを四苦八苦しながら通り抜けてなんとか配達を終えたが昨日の男性とは会わなかった。
そしてさらに次の日の月曜日。
沙弓の本業となる職場で昼休憩になったと同時に隣の席に座る同期の遥が肩を叩いてきた。
「ねえねえ、沙弓!これ見てこれ!」
「んー?どれ?」
朝、職場に行く前に寄った【多幸】で貰ったヘルシー弁当を広げながら遥の方へ顔を向けると、遥は満面の笑みで何かのパンフレットのようなものを見せてきた。
「何?映画見に行って来たの?」
「違うっ!!これはライブのパンフレット!」
「ライブ?」
言われてまじまじと見てみると男性と女性、二人の写真が載っていて、大きくShineと書かれていた。
「……誰?」
「嘘っ!知らないの!?ShineよShine!!大型ドームでのコンサートが毎回満員御礼で、チケットも中々取れない今大人気の兄妹アイドル!!」
「へえ、兄妹なんだ?」
「信じられない……本当に知らないのね……」
半ば呆然とした様子で呟かれたが知らない上に興味もない。
確かに二人とも整った顔立ちではあるが芸能人は全員基本的に顔が整っているので、みんな似たような顔に見えてしまうのだ。
以前そんな事を言ったら遥に本気で激怒されたので決して言葉には出さないけれど……。
そしてさらに次の日の月曜日。
沙弓の本業となる職場で昼休憩になったと同時に隣の席に座る同期の遥が肩を叩いてきた。
「ねえねえ、沙弓!これ見てこれ!」
「んー?どれ?」
朝、職場に行く前に寄った【多幸】で貰ったヘルシー弁当を広げながら遥の方へ顔を向けると、遥は満面の笑みで何かのパンフレットのようなものを見せてきた。
「何?映画見に行って来たの?」
「違うっ!!これはライブのパンフレット!」
「ライブ?」
言われてまじまじと見てみると男性と女性、二人の写真が載っていて、大きくShineと書かれていた。
「……誰?」
「嘘っ!知らないの!?ShineよShine!!大型ドームでのコンサートが毎回満員御礼で、チケットも中々取れない今大人気の兄妹アイドル!!」
「へえ、兄妹なんだ?」
「信じられない……本当に知らないのね……」
半ば呆然とした様子で呟かれたが知らない上に興味もない。
確かに二人とも整った顔立ちではあるが芸能人は全員基本的に顔が整っているので、みんな似たような顔に見えてしまうのだ。
以前そんな事を言ったら遥に本気で激怒されたので決して言葉には出さないけれど……。