二人を繋ぐ愛の歌
「あら?今closeにしてるのに誰が……」
不思議そうな顔をして立ち上がろうとした真未はやや乱暴にドアを開け店内に入ってきた人物を見ると、その不自然な体勢のまま止まった。
沙弓は入り口を背にして座っていたので誰が入ってきたのか分からなかったが、その人がすごい勢いでこっちにやってきているようでけたたましい足音が近付いてきた。
「沙弓!!」
「え、ハルト!?」
余程急いできたのかハルトは肩で息をしていてスタジオで会った時には綺麗に整えられた髪型は若干乱れていた。
沙弓はすぐ隣に駆け寄ってきたハルトを見上げながら数回瞬きすると、ハルトは大きく息を吐いてその場にしゃがみこんだ。
「あー……もう、本当勘弁してよ朝陽君……」
脱力したようなハルトの様子と言葉に、沙弓と真未は無言で朝陽を見る。
真未に至っては殺気が出ているんじゃないかと思ってしまうほどの眼力で睨みつけていて、朝陽は両手を顔の横まで上げると降参のポーズをとって苦笑した。
「俺はただハルトに嶋川さんと一緒にここにいるってメッセージ送っただけだよ」
「朝陽君のことだから……余計な事言ったりしてないかが心配で……。
あー、久しぶりに焦った……」
「ハルトまでそんなこと言う?」
「……日頃の行いのせいじゃないかしら?」
苦笑する朝陽に一蹴する真未。
まだしゃがみこんでいるハルトは息が整っていない為、大きく肩で息をしてしんどそうに見えたので沙弓は目の前にあった水の入ったコップを差し出した。
不思議そうな顔をして立ち上がろうとした真未はやや乱暴にドアを開け店内に入ってきた人物を見ると、その不自然な体勢のまま止まった。
沙弓は入り口を背にして座っていたので誰が入ってきたのか分からなかったが、その人がすごい勢いでこっちにやってきているようでけたたましい足音が近付いてきた。
「沙弓!!」
「え、ハルト!?」
余程急いできたのかハルトは肩で息をしていてスタジオで会った時には綺麗に整えられた髪型は若干乱れていた。
沙弓はすぐ隣に駆け寄ってきたハルトを見上げながら数回瞬きすると、ハルトは大きく息を吐いてその場にしゃがみこんだ。
「あー……もう、本当勘弁してよ朝陽君……」
脱力したようなハルトの様子と言葉に、沙弓と真未は無言で朝陽を見る。
真未に至っては殺気が出ているんじゃないかと思ってしまうほどの眼力で睨みつけていて、朝陽は両手を顔の横まで上げると降参のポーズをとって苦笑した。
「俺はただハルトに嶋川さんと一緒にここにいるってメッセージ送っただけだよ」
「朝陽君のことだから……余計な事言ったりしてないかが心配で……。
あー、久しぶりに焦った……」
「ハルトまでそんなこと言う?」
「……日頃の行いのせいじゃないかしら?」
苦笑する朝陽に一蹴する真未。
まだしゃがみこんでいるハルトは息が整っていない為、大きく肩で息をしてしんどそうに見えたので沙弓は目の前にあった水の入ったコップを差し出した。