二人を繋ぐ愛の歌
「きゃあっ!?」
「冷たっ!」
「……酔いは覚めましたか?」
ここに来てほとんど酒ばかりを呑んでいたのでコップの水は満タンだった。
その水を顔面目掛けてかけられた二人はかなり濡れていて、今まで大声で笑って注目を浴びていたこともあって沙弓を含めてさらに注目の的となっていた。
「何すんのよっ!」
「あなた達があまりにも失礼な事ばかり言うから
です。
でも、これでおあいこにしてあげますよ」
「は?何言ってんの?意味分かんないんですけど!」
大衆の面前でいきなり水をかけられるという屈辱的な事をされたからか二人はかなり怒っていたが、二人の怒りのボルテージが上がれば上がるほど佐弓は冷静になっていった。
「意味が分からないのはこっちです。
楽しく呑んでたのに見知らぬあなた達にあんなに大声で突然喧嘩売られて……。
何なんです?私の連れに何か文句あるんですか?」
ギロッと沙弓が睨むとその迫力に二人は一瞬たじろいだようだったけど、すぐに気を持ち直すと逆に食って掛かってきた。
「大有りよ!ハルト君と同じ名前の癖にこんなダサい格好して、ハルト君に迷惑だと思わないのっ!?」
「逆に同じ名前ってだけでそのハルトにどんな迷惑をかけてるのか詳しく教えてほしいくらいですが?」
「っ……ハルト君の事呼び捨てにしないでよっ!」
そう言って一人の女性が沙弓に掴みかかろうと手を伸ばした瞬間、陽人が沙弓の前に颯爽と出てその女性の手を掴んだ。
「冷たっ!」
「……酔いは覚めましたか?」
ここに来てほとんど酒ばかりを呑んでいたのでコップの水は満タンだった。
その水を顔面目掛けてかけられた二人はかなり濡れていて、今まで大声で笑って注目を浴びていたこともあって沙弓を含めてさらに注目の的となっていた。
「何すんのよっ!」
「あなた達があまりにも失礼な事ばかり言うから
です。
でも、これでおあいこにしてあげますよ」
「は?何言ってんの?意味分かんないんですけど!」
大衆の面前でいきなり水をかけられるという屈辱的な事をされたからか二人はかなり怒っていたが、二人の怒りのボルテージが上がれば上がるほど佐弓は冷静になっていった。
「意味が分からないのはこっちです。
楽しく呑んでたのに見知らぬあなた達にあんなに大声で突然喧嘩売られて……。
何なんです?私の連れに何か文句あるんですか?」
ギロッと沙弓が睨むとその迫力に二人は一瞬たじろいだようだったけど、すぐに気を持ち直すと逆に食って掛かってきた。
「大有りよ!ハルト君と同じ名前の癖にこんなダサい格好して、ハルト君に迷惑だと思わないのっ!?」
「逆に同じ名前ってだけでそのハルトにどんな迷惑をかけてるのか詳しく教えてほしいくらいですが?」
「っ……ハルト君の事呼び捨てにしないでよっ!」
そう言って一人の女性が沙弓に掴みかかろうと手を伸ばした瞬間、陽人が沙弓の前に颯爽と出てその女性の手を掴んだ。