二人を繋ぐ愛の歌
「さっきみたいに何か言われても声で正体がバレないように言い返すことも出来ないし、この格好をしてることでダサいって笑われることも多いかもしれない。
俺にはアイドルの頂点に立つって野望があって、それが達成できるまで誰とも付き合わないって決めてるから沙弓が安心するような“好き”とか“愛してる”とかの決定的な言葉を言うことも出来ないし、恋人関係にもなれない。
……今はまだ、すごく曖昧な関係にしかなれないけど……だからと言って沙弓を諦めたくないし誰かに渡したくもない。
……絶対に手離したくない。
周りに勘違いされた関係をわざわざ否定したくない。
大変な思いをさせるかもしれないし、どれくらい待たせることになるかも分からない。
それでも、もし沙弓の中に少しでも俺と同じ気持ちがあるならこの手を取ってほしい」
「……なにそれ……」
陽人の言葉を心の中で何度も繰り返しながら差し出された手を見つめながらぽつりと小さく呟いた。
俺にはアイドルの頂点に立つって野望があって、それが達成できるまで誰とも付き合わないって決めてるから沙弓が安心するような“好き”とか“愛してる”とかの決定的な言葉を言うことも出来ないし、恋人関係にもなれない。
……今はまだ、すごく曖昧な関係にしかなれないけど……だからと言って沙弓を諦めたくないし誰かに渡したくもない。
……絶対に手離したくない。
周りに勘違いされた関係をわざわざ否定したくない。
大変な思いをさせるかもしれないし、どれくらい待たせることになるかも分からない。
それでも、もし沙弓の中に少しでも俺と同じ気持ちがあるならこの手を取ってほしい」
「……なにそれ……」
陽人の言葉を心の中で何度も繰り返しながら差し出された手を見つめながらぽつりと小さく呟いた。