溺愛求婚〜エリート外科医の庇護欲を煽ってしまいました〜

どこか切羽詰まったように色気を含んだその声。そして次に降ってきた柔らかい唇が、ゆっくりついばむように私に触れる。

労るような優しいキスだったのが、次第に激しく深くなっていく。クラクラとめまいがして、身体の奥底が燃えるように熱い。

「んっ……」

キスをされながら腰に腕を回され、強引にソファーの上に押し倒された。

篠宮先生が上に覆いかぶさり、まっすぐな瞳で見つめてくる。ありえないほどの色気と欲望をはらんだ瞳に、私はただその瞳を見つめ返すのに精いっぱい。

「そんなかわいい顔で煽るなよ」

「そ、そんなことしてません……」

「普段はツンとしてるのに、たまらないな」

さっきまでとは比べものにならないほどの甘くとろけるようなキスを落とされて、さらに舌で唇をなぞるように舐められる。

身体がビクッと反応して、目の前の彼はフッと唇を歪めた。まるで私の反応を面白がっているようで、まんまとそんな態度を取っている自分が悔しい。

次に髪の毛を下からすくい上げ、横目で私を見ながら口づける。髪の毛に神経なんて通っていないのに、なぜだかものすごく色っぽくてドキドキさせられた。

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