溺愛求婚〜エリート外科医の庇護欲を煽ってしまいました〜
ギャップ萌えってこういうことをいうんだろうか。笑いが止まらなくて、涙まで浮かんできた。そんな私を見て、修さんはなぜか面食らっている。
「初めて笑ったな」
「え? そんなことないですよ」
「いや、俺の前でそんなふうに笑うのは初めてだ」
私がいるベッドに腰かけ、優しく微笑みながら顔を覗きこまれる。スプリングがギッと軋んでドキッとした。
「俺の隣でずっとそうやって笑っていろ」
よくそんな恥ずかしいセリフが言えるなと思いつつも、修さんの言葉にドキドキしている私がいる。
「他の男の前でこんなふうに笑うのも、他の男を下の名前で呼ぶのも禁止だ」
甘い独占欲に胸がキュンと疼いた。
「このトレーナーも着てみればそんなに窮屈じゃないから、大丈夫だ」
「そ、そうですか?」
「ああ、気にするな。さぁ、もう寝よう」
私の手からスマホを奪うと、修さんはそれをテーブルの上に戻して畳の上に敷いた布団にもぐり込む。
「電気、消しますね」
「ああ」
紐を引いて電気を消すとベッドに入ろうとした。だけど「そっちじゃない」と手を引かれ、修さんの隣に転がるように倒れ込む。
「ちょ、ちょっと、なにを考えているんですか?」