オレを認めて。私に恋して。
「私は、今夏時の服が多いわけだし、
カジュアルなロングスカート!って感じかな。」

希乃ちゃんは、和織ちゃんに話をふるように、
視線を向けた。

「とりあえず、私は、大人っぽいの!」

キラキラした目。

「ねぇねぇ、色んなところ連れ回していい?」

わくわくした顔を俺らに向ける和織ちゃんと
希乃ちゃんが同時に言った。

「俺とかいは、大丈夫だぜ。なあ?」

「もちろんだよ。」

エレベーターの終わりが見えて、
気持ちが早るのだろう。
待ってたらいいものなのに、2人は登りだした。
もちろん、龍令も……オレもだったりする。

和織ちゃんは、早々に気になったのか、
すぐ近くの店に入った。
姿が見えなくなったと思ったら、
すぐに現れて3着くらい持ってきた。

「行動はっえ。」

大丈夫だ、龍令。オレも思った。

「ねぇ、かいくん。これとこれ、
合わせてこうしてみたんだけど、どうかな?」

……オレに聞くのか……
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