オレを認めて。私に恋して。
少し足早にわくわくうきうき感を漂わせながら、
和織ちゃんは、靴を脱いで段に両足を乗せて、
カーテンを閉めた。

「なんか、ドキドキするね。」

そういう希乃ちゃんに対して、
オレは満足感にひたっていた。

数分後……
カーテンが開く音と共に

「きゃーー!モデルみたい!」

「やば……めっちゃ綺麗……」

龍令は、同じ言葉を繰り返す
壊れたロボットと化し、
希乃ちゃんは、目をキラキラ輝かせて、
和織ちゃんの周りをうろちょろしている。
オレは、予想を遥かに超える和織ちゃんの
美しさに言葉に表しきれないほどの
心の高鳴りを覚えた。

「ねー!かいくん!私のも選んでほしい!」

希乃ちゃんは、さっきと同じ。
キラキラとした視線をオレに向けて言った。
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