オレを認めて。私に恋して。
「どうしたの?」

2人に問いかけて、反応を見る。

「いや、よく私たちの事ちゃんと見てるなって。」

「それに、服好きなんだなぁって。」

希乃ちゃんと和織ちゃんが交互に言ったあと
ねぇーーっと2人は見合わせて首を傾げた。
またオレの顔を見て
2人合わせてありがとうと言った。

オレは、

「…こっちこそ。」

もう、嬉しくて何も言えなかった。
何とも言えない満足感だった。

「かいは、服選んでるとき真剣だしなんか、うん。
楽しそう。」

「そうなのか?」

そんな風にオレは、目に映るのか、
と関心をおぼえた。
お前らもオレのことみてるじゃねぇか、
なんて思ったりもした。

「今度から、服買うときは、かいくん連れて行こうかな。」

笑いながら言う和織ちゃんは、
冗談半分、本気半分という感じだ。
それに乗って、私も!俺も!なんて言い出した。
< 17 / 28 >

この作品をシェア

pagetop