オレを認めて。私に恋して。
「ばいばーい。」

「おー、気を付けて帰れよぉー。」

「またねー。」

「本当に気を付けてね。」

和織ちゃんと希乃ちゃん、龍令、オレは、
それぞれ別の方向で、別の改札口に足を向ける。

今日、楽しかったな。
改札を通る。
楽しい時間がみるみる離れていくのを
背中で感じながら。

ちょうどホームにきた電車に乗り座らず、
扉近くの手すりにもたれ掛かりガラスを見た。
そこには、やっぱり…
男とも女ともにつかない顔があった。

オレは……
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