オレを認めて。私に恋して。
「母さん、おはよう。」
「うん、かいくん。おはよ!」
母さんは、こうやって、オレの事を
「かいくん」って呼ぶ。
母さんがこんな風になったのは
父さんのせいで、狂っていったからだ。
母さんはオレに縋り始めた。
オレが父さんに似ていたから。
母さんはオレを男にした。
髪は繰くれない長さにし、
男の子にするような髪の形になった。
女の子のものは全て部屋からなくなった。
男の子のもので埋め尽くされた。
一人称は、「オレ」にされ、
自分の名前や私とか言ったら、叩かれた。
女の子が持つような
おもちゃや服が欲しいと言ったら、
「かいくんは、男の子なの!」と言われ、
泣かれた。
小さい頃から、そんなふうに教え込まれた。
「うん、かいくん。おはよ!」
母さんは、こうやって、オレの事を
「かいくん」って呼ぶ。
母さんがこんな風になったのは
父さんのせいで、狂っていったからだ。
母さんはオレに縋り始めた。
オレが父さんに似ていたから。
母さんはオレを男にした。
髪は繰くれない長さにし、
男の子にするような髪の形になった。
女の子のものは全て部屋からなくなった。
男の子のもので埋め尽くされた。
一人称は、「オレ」にされ、
自分の名前や私とか言ったら、叩かれた。
女の子が持つような
おもちゃや服が欲しいと言ったら、
「かいくんは、男の子なの!」と言われ、
泣かれた。
小さい頃から、そんなふうに教え込まれた。