オレを認めて。私に恋して。

「はぁ、分かったよ。行くって
……めんどくせぇ。」

「私ら、買出し班なんだから
かいくんもちゃんとしてくれなきゃ困る。」

そう、オレらは学校行事が入学早々あって、
それの買出し班になったのだ。

「それに、買出しって言ったら、
絶対来なかったでしょ?」

ひょこっと希乃ちゃんの肩から顔を出して
和織ちゃんが言った。

「みなさん、オレの性格をよくご存知で……
はぁ、帰りてぇ。」

「そりゃ、かいは、顔に出てるしな。」

こいつらと同じクラスになって良かった。
今のクラスは、すごく居心地がいい。

小学生の時、急に男の姿になったオレに
みんな気持ち悪いだの変だの言われていた。

中学生の時は、
男子にはやっぱりキモイと言われ、
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