オレを認めて。私に恋して。
そんなこんなで1時間……
たった1時間なのに……
オレと龍令の両腕には大量の荷物があった。
龍令は、オレが持とうとした
重いであろう荷物を取っていくから、
相当重いはずだ。

「おーい、そこの女子2人組〜。」

「俺らの腕やばいんだけど……。」

音を上げる龍令に続いてオレは、口を開いた。

「こうなると思ったんだよ〜!
だから、帰りたかったんだよオレは……。」

嘆くオレらはそっちのけで、
にこにこして聞こえなーいとか言いながら、
軽やかに歩いてたふたりが
何かの店の前で止まった。

「ねぇ!ここ行こ!」

和織ちゃんと希乃ちゃんの声が被った。
なんだよぉとか思いながら龍令とオレは、
重い足取りで2人の元に行った。
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