部長は私を甘やかしすぎです!
第十章
◯竜二のマンション
風呂から上がって冷蔵庫を開ける
竜二 「おっ、焼きナスじゃん。ビールがすすむ(笑)雫ちゃんのおかげで家飲みが楽しみだ」
十時前に鍵の音がする
竜二 「おかえり」
雫 「ただいまです。お疲れ様です」
竜二 「雫ちゃんも呑む?」
雫 「そうですね、じゃあシャワーいいですか?」
竜二 「どうぞ~早くね」
雫 (ご機嫌さんだ(笑))
雫はシャワーから出てきて冷蔵庫に向かう
竜二 「俺のも~」
雫 「はい、おつまみはまだありますか?」
竜二 「あるー」
雫 「はい、どうぞ」
雫は竜二と自分のコップにビールを注いだ
竜二 「じゃあ、乾杯」
雫 「いただきます」
竜二 「焼きナス最高!」
雫 「よかったです(笑)」
竜二 「はい、あーん」
雫 「もう少し小さくしてください」
竜二 「わかった、このくらい?」
雫はパクっと口に入れた
竜二 「美味しい?」
雫 「はい」
竜二 「呑んで、呑んで」
雫 (なんか嬉しそうだな)
竜二 「この間の夏祭りの企画通ったよ」
雫 「そうなんですか?よかったですね」
竜二 「後輩がね、俺との共同企画にしてくれてたんだ」
雫 「いい後輩さんですね」
竜二 「うん、でね日にちが八月四日なんだ。俺ね夏休み取ったの、だから雫ちゃんもバイト休んで欲しいな」
雫 「えっ、お休み取ってくれたんですか?お仕事終わってからでもよかったのに。それか別の日にでも」
竜二 「だって、初めての雫ちゃんの誕生日なのにゆっくり祝いたいし、夏休みもとらなきゃいけないからね」
雫 「じゃあ、お休み取りますからお祭り一緒に行きましょうか?」
竜二 「いいの?ちょっと気にはなってるんだよね、急だったから」
雫 「私こそ竜二さんの隣を歩いてていいのかなって……部長がプライベートで彼女と来るってバレるじゃないですか」
竜二 「別に構わないよ。雫ちゃんとのこと隠すつもりないし、決まり!一緒に行こう」
雫 「ありがとうございます」
二人はコップを合わせた
竜二 「お店の売り上げに貢献しなきゃだね」
雫 「はい、明日は何時に出ますか?」
竜二 「六時に起きる」
雫 「はい」
竜二 「あー明日は一杯頭下げる日だー」
雫 「上の人は大変ですね」
竜二 「明日は朝ごはんしっかり食べる」
雫 「はい、ご飯炊いておきますね」
竜二 「ごめん、結局家事甘えてる」
雫 「好きなんで大丈夫です。それに私も前よりいいものを食べさせてもらってます。贅沢すぎて逆に申し訳ないです。」
竜二 「よかった。いい子見つけた(笑)」
雫 「ご飯の用意して、寝室エアコン入れて来ますね」
竜二も重い腰をあげて寝室に入る
竜二 (あっ、携帯リビングに忘れた……ん?美咲からか、どうせイベントのことだろう、ほっとけ)
竜二は先にベッドに入る
竜二 「雫ちゃんまだ~?」
雫 「はーい、今行きまーす」
竜二 (眠い……)
雫 「電気消しますよ」
竜二 「うん」
雫 (私、竜二さんの寝顔好きかも(笑))
竜二 「雫……ちゃん、もっと……ひっついて……」
雫 「暑くないですか?」
竜二 「大丈夫……おやすみ」
雫 「お休みなさい」
雫 (眠りに入っていく竜二さん、可愛すぎです)
雫の携帯が五時半に鳴る
竜二 「ん……」
雫 「もう少しいいですよ」
竜二 「うん」
雫はベッドから起きて鮭を焼き卵焼きと味噌汁を作る
雫 「竜二さんご飯出来ましたよ。起きて下さい」
竜二 「んー起きる」
体を起こした
竜二 「嫌だなあ、はぁ」
雫 「一緒にご飯食べましょ」
竜二はダイニングに向かった
二人 「いただきます」
竜二 「うん、美味しい」
竜二は朝ごはんを終えて支度をする
玄関
雫 「竜二さん……チュッ」
雫はほっぺたに軽くキスをした
雫 「水分とって下さいね」
竜二 「いってきます」
雫の唇に軽くキスをお返しして舟木店に向かった