君との1ヶ月


「彩香ちゃん気持ち悪い」








「彩香ちゃん怖い」









みんな私を見て
子供も大人も爆弾でも見るような目で見る。









その度にお母さんは、









「あーや、あやの能力はね、他の人にはない素晴らしいものなんだよ」









そー言って濡れている頬を拭き取ってくれる
優しいお母さん。










でもそんな優しいお母さんはもういない。










天国に旅立ってしまったから。










その後、施設に引き取られたが
暫くは誰も私を見てくれなかった。











何故ならその時は既に力を
抑えられていたから。













私は力がなければ誰の目にも止まらない存在。














私の良いところは1つもないんだ。
< 2 / 22 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop