うさぎ
「はぁ……、隆之…、なんで、そんな…、キスうまいの…?」

真於が俺にそんなことを聞いてくる。

何でって聞かれて、思い当たるのは先輩の顔。

先輩は確か俺が中2の時に、毎回ディープキスを求めるようになった気がする。

……もちろん真於には言えないけど。

俺は苦笑いすると、真於をベッドから起こす。

今日はこれで終わりにしておかないと、俺の理性が持たない。

「変態隆之」

真於がボソッと呟いた。




「はぁぁ?!」

俺は驚いて声をあげる。

俺は変態だって言われる覚えはねぇぞ⁉

あ、いや、あるか。

俺は真於の頬を両手でつねる。
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