うさぎ
「おい、誰が変態だってー?」

それでも、真於に変態だって言われるのは納得いかない。

真於の頬を掴んで俺は引っ張ったり縮めたりする。

「いひゃいほ、ふぁふぁゆひー」

何て言ってるのか分からない言葉を真於が喋る。

「ひょへんなひゃいー」

ごめんなさい、は何となく分かったので俺は真於から手を離す。

「で?何で俺が変態なんだよ?」

俺はずいっと真於に詰め寄る。

真於は言いにくそうにしたあと、顔を赤くして言った。

「だって美和が、キスうまい人は、そ、そーいうこともうまいって言ってたから、隆之もそうなのかなって思って…」

美和、は多分あの黒髪の人だろう。
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