うさぎ
「何って、ウェディングケーキだよ、君達の」

「ウェディングケーキ?!」

私は驚いて、ケーキを見た。

「じゃ、じゃあ、これは私達…?」

私はケーキの上の人形を指差して言った。

「そう、砂糖で私が作ったの。
似てるでしょ?」

美和は自慢気に言う。

確かに、二体とも特徴を捉えている。

「…あぁ。
つまり、店のケーキを宣伝してるんだな」

隆之が感心したように言った。

「せいかーい♪
二人とも、結婚式のウェディングケーキは、家の店に任せてね♪」

美和は言うと、ウィンクをした。

……美和は将来社長として成功しそうだ。

「わー、ありがとう美和!
食べていいの?」

私は待ちきれなくて、美和に催促する。
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