うさぎ
うーん、こう考えてみると、やっぱ男を見る目がないのかもしれない。

って言っても、基本コクられたら即OKしちゃうから、見る目っていうか、男運がないのかもしれない。

はぁ、とため息をはいてトイレから出る。

いつになったら、運命の人が現れるんだろう。

白馬の王子さまを待ってる、って訳じゃないけどさ、いつか私を真っ直ぐ愛してくれる人が現れて欲しいってだけで。

手を洗ってハンカチで拭きながら中庭へと戻る。

幸せそうな二人の姿がそこにはあって、憂鬱にならずにいられない。





――うん、決めた。




合コンしよう。

運命はまってるんじゃなくて、自分からつかみとりにいくものだ的な事、誰かが言ってた気がするしね。
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