うさぎ
あ、そうだ。

メイクもしてみようかな。

実は、メモをとったのは良いものの、まだメイク用品買ってないんだよね。

今日買いに行こうかなぁ。

ふとそんなことを思い付いて、真於を見る。

真於はそんな私の視線に気づいて「?」と首をかしげた。




…可愛い。




真於は、最近どんどんと可愛くなっていく。

これが恋の効果というならば、恋ってどんだけ偉大なんだろう。

私は、少しだけ微笑んで本題にはいる。

「あのさ、真於。今日放課後ショッピングモール行かない?メイク用品買いに行きたくてさー」

私が聞くと、真於が困ったように眉を下げた。

あ、これ断られるな、って本能的に察する。
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