うさぎ
けど、そうだった。

私は隆之に振り向いて欲しくて、わざわざショッピングモールに来たんだった。

私は深呼吸して気合いを取り戻す。

「そうだね、美和!私、美和みたいに綺麗になる!」

美和はふふっと笑って、私の顔を解放する。

「まぁ、私みたいに綺麗になるのは地味顔の真於には無理だけど、頑張ろうね!真於!」

…美和、今さらっとナルシスト発言&人をディスったよね?

…まぁ、美和が言うと、様になるんだけど。

美和がこちらを向いて言った。

「でも私、隆之の事話してる真於の顔はかわいくて好きだよ!」

笑顔でそんなことを言われたから、こっちが照れてしまった。
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