うさぎ
「じゃあ、よろしくお願いします…」

私は美和を横目で睨むと、仕方なく言った。




―――田中さんにOKしてから私は、店の真ん中の椅子に座らされていた。





まわりには、店内に来ていたお客さんたち。

みんな、私のメイクショーを見に来たんだ。

そう思うと、鼻がひくひくしてきた。





「――お待たせしました。それでは私、田中秋森によるメイクショーを開催致します。テーマは゛好きな人を振り向かせるメイク゛。それでは、早速ですが、開始させていただきます」





田中さんが開始の挨拶をする。

店にいたお客さんがメイクのテーマにひかれたのか、次々と集まってくる。

ひえぇ、そんなに集まらなくても良いのにー!
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