うさぎ
私は嬉しさのあまり、隆之の胸に飛び込んだ。

突然の事に隆之が後ろに倒れ込む。




――――ドサッ!





「なんだよ、真於…。いてーなー」

倒れたときに打った頭をさすりながら、隆之は私の頭をぽんぽん、と撫でた。

優しいお日様みたいな笑顔。

隆之のこの笑顔を見るだけで、私の胸はきゅっと締め付けられる。

私は隆之の上に乗ったまま、大きな声で言った。

「する!結婚!」

隆之がビックリしたのか、目を大きく見開いた。

隆之の上に乗っている私を、隆之が両手で抱き締める。

今思うと、だいぶヤバイ体制だったけど、まぁ、小学一年生に当然そんなことは分からない。
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