うさぎ



「―――――で、何?その隆之とやらと、真於は結婚の約束をしたって?」






あれから七年後の、騒がしい高校の教室。

今は昼休みの真っ最中で、教室の後方で男子たちがプロレスごっこしたり、女子が恋話に花を咲かせたりしている。

私はというと、友達の横沢美和(よこざわ みわ)とお弁当を食べながら、隆之との婚約話を聞かせていた。

美和は深い溜め息をつくと、持っていた箸を置いて私を見た。

「ねぇ、それ、小学校一年生の時にしたのよね?今でもその隆之が、真於との結婚を考えてると思う?高校生になった、今でも。」

美和は、やたらと高校生を協調して言った。

私はそれがちょっとむかっときて、
「五年生の時も結婚の確認したもの」
と、ハムカツを頬張りながら言った。

「五年生?」

美和は不審げに言う。

私はコクコクと頷くと、半ばやけくそにあの日の事を美和に教えてあげた。
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