うさぎ
この手で、真於の細い腕と肩を掴んだ。

真於が抵抗してたのもわかってた。

だけど、やめることができなかった。

だって、真於がすっげーかわいかったし、俺の理性が限界だったし。

って、こんなの言い訳だけど。

…だけど、真於とのキスはむなしいだけだった。

あんな心が通じあってないキス、先輩としてたキスと同じじゃねぇか…。

真於の怖がっていた顔を思い出す。

真於、相変わらず鼻ひくひくしてたなぁ。

……まぁ、それも可愛いけど。

俺が真於に怖がられる日なんて来ないと思ってたんだけどなぁ。

あ、怒鳴ったりもしたっけ。

完全八つ当たりだったけど。
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