お兄ちゃんはお医者さま
琴母「あら?お出かけ?」

花「うん。ちょっと飲み物買ってくる。」

これも嘘。仮に死ねなくても誰かにすぐに気づいて貰えるように病院の屋上へと向かう。相変わらずここは高いな。

花「今までありがとう。」

私はあと1歩踏み出すと落ちるギリギリの所に立ち呟く。1歩踏み出そうとすると大きな音が聞こえた。

バンッ!

?「このやろ!何してんだ!?」

私は後ろを振り向く。そこには、お兄ちゃん、琉架、和にぃ、優にぃ、翔にぃが怒った顔して立っていた。

和「花音こっちおいで。」

花「嫌。」

翔「危ないから。」

琉「何があった?」

私は1歩踏み出そうとする。でも、なかなか勧めない。後ろを振り返るとお兄ちゃんが私の腕を引っ張って抱きしめていた。

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