鬼課長の魔法の義足。(11/24修正完結済み)

ムスッと頬を膨らませる。
すると近付き私をギュッと抱き締めてくれた。
えっ……ちょっと!?

「分からないなら俺が、一から教えてやる。
だからお前は……覚悟を決めて俺を受け入れろ」

課長は、そう言いながら強引に
私にキスをしてきた。
駅でしたキスと違い荒っぽく情熱的なキスだった。
私は、課長に身を任せる。

初めての経験だった。
だけど怖いとは、思わなかった。
課長は、情熱的で優しく私を抱き締めてくれるたびに
幸せな気持ちになった。大好き………。

「うーん。」

カーテンの隙間から朝日が眩しく光る。
目が覚ますとベッドの上で
いつの間にか眠っていたらしい。

どうしよう……課長と一夜を共にしてしまった。
これって両思いってことかな?
だとしたら凄い経験をしてしまったことになる。
恥ずかしさと嬉しさでどうにかなりそうだ。

チラッと隣を見てみると一緒に寝ていた課長の姿は
なかった。すると微かにシャワーの音か聞こえてきた。
どうやらシャワーを浴びているようだ。
どうしよう。昨日のことを考えると
恥ずかしくて顔を合わせづらい……。
あ、とりあえず服を着なくちゃあ!!

私は、慌てて脱ぎ散らかした服を探して
着ることにした。
うっ……なんか身体中が気だるいし痛い。
何とかスカートのファスナーを閉める。すると
ガタンッと大きな物音が聞こえてきた。

えっ?何の音?まさか課長の身に何かあったのかしら!?
だとしたら大変だわ!!
私は、慌てて寝室から出ると浴室を探した。
浴室は、玄関からすぐに近くにあった。

「課長。大丈夫ですか!?」

勢いよくドアを開けると浴室で
着替えている最中の課長が見えた。
床に座っており上半身が裸だった。

「キャアッ!?す、すみません……」

私は、慌てて背中を向ける。
嫌だ……着替えの途中だったのに覗いちゃった。
恥ずかしがっていると

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