鬼課長の魔法の義足。(11/24修正完結済み)

課長は、椅子から立ち上がってしまった。
どうやら照れしまったようだった。
頬が少し赤くなっていた……。
可愛いところもある。いろんな課長を知っていくと
さらに好きになっていた。

もっと、いろんな課長を知りたくなる。
知ったらきっと……もっと好きになるから
心臓がドキドキと高鳴っていた。

そしてリビングに行くと美味しそうな
朝食が並んでいた。
焼き鮭にだし巻き玉子とほうれん草のお浸しなど
和食が中心だった。意外料理とかするんだ?

「味噌汁は、今温め直すから待っていろ」

「はい。私は、ご飯をよそいますね」

そう言うと出してあった茶碗からご飯をよそう。
まるで新婚夫婦みたいな気分だ。
課長は、私のことを
どう想ってくれているのだろうか?

もしかして彼女として見てくれているの?
そう思ったら嬉しくなった。
出来上がると一緒に食事をする。美味しい……。

「課長とても美味しいです」

「そうか。それよりプライベートでは名前で呼べ。
ここは、会社ではないんだぞ?」

「えっ?でもそれだと……。
恋人同士みたいになりますよ?」

曖昧な関係が気になるのに名前呼びなんて
まるで恋人同士みたいだ。
そんな……恥ずかしいわ。

すると何を言っているんだ?という顔をされる。
えっ?何故そんな顔をするの?

「恋人同士みたいって……もうお前は、
俺の彼女だろーが?」

意外な答えが返ってきた。えぇっ?そうなの!?
そうだといいなぁ~と思ったが
まさか本当に恋人同士になれるなんて
夢にも思わなかった。嬉しい……。

「あの……本当ですか!?」

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